当寺は千手山慈眼院と号し、浄土宗知恩院末にて、今から三百五十年前の 正保二年(一六四五)往誉達道上人により創建されました。

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今月のお話
真の花のうつくしさ
美しき心に・・・

2005/4/7更新

美しき日本の花、桜の開花の便りが、全国各地から届くようになりました。

春だなぁ~という暖かさと、心の安らぎを感じるのは、日本人の共通するところでありましょう。

 勿論、美しい花には、『花見とお酒だよ!』といわれる人も理解できる。日本人は昔から

『花と酒』『紅葉と酒』『夕涼みと酒』『月と酒』というように、季節季節の特有な自然の現象と酒

のつながりが見られた。人はそれを『風流』とか『わび・さび』と呼び、味わってきた。


お酒の好きな人は何にでも理由付けして飲まれるから、えてして酒の肴は何でもよいのである。

 『花は美しい』『月は美しい』『雪は美しい』と美しいものは無限にありますが、なんといっても

美しいと感ずる、その人の心が美しいから、美しく感じるわけで、その所に仏の心があるといえ

ましょう。『花より団子』という言葉がありますが、現在の日本人は、時にふれ団子や酒の前に

花の美しさ、月の美しさを一心に感じ取り、それに得られた仏心を感得しながら酒を嗜むなら、

酒の味わいとして大きな歓喜を獲得できるのではないだろうか。

いづれにしても、美しいと感じることだけでは駄目で、常に清浄心を持続できるように、努める

ことが大切なのでありましょう。

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